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【欧州1ヶ月の旅】クラクフからアウシュビッツ強制収容所へ

2019年6月から1ヶ月間の欧州旅行記 VOl.13

クラクフからアウシュビッツ強制収容所


プラハからクラクフ

チェコ プラハを午前中に出発し、ポーランド クラクフへ列車で移動。
所要時間は7時間(長い・・)ひとり3500円ほど。
飛行機やバスも出ていますが、直行列車でゆっくり昼間の車窓旅。
予約席で、列車の中も綺麗で過ごしやすく、あっという間にクラクフに到着しました。
ホテルはクラクフ中央駅から数分の場所。

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クラクフ中央駅


17時半くらいの到着だったので、まだ外は明るい。
クラクフは、中世に栄えた中心街とユダヤ人街は今も当時の名残を残されており、
治安も良く、夕方からの観光でも十分楽しめました。
奇跡的に戦時中に被害を受けなかったことから、古い街並みを見ることができます。

■ヴァヴェル城」

旧市街の外れにある「ヴァヴェル城」は、歴代の王の居城です。
中央駅から20分くらいで着きます。
時間が遅かったので、中を見学することはできませんでしたが、
高台にあり、クラクフの街を見下ろすことができます。

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ヴァヴェル城

■聖マリア聖堂

中央市場広場に面した「聖マリア教会」。
13世紀に建てられたという長い歴史を持ち、広場でも2つの高い塔がひときわ目立っています。中はステンドグラスが壁画に囲まれています。

 

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中央広場と聖マリア聖堂

 

■織物会館

クラクフ歴史地区の広場に面する織物会館。
ルネサンス様式で建てられた建物の1階ではお土産にぴったりな東欧雑貨が販売されています。

現在のアーケードは19世紀に建てられたもの。まるで宮殿のような豪華さです。

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織物会館

 

ポーランド料理の食堂「Gospoda Koko」へ

ブダペストプラハもそうでしたが、東欧はご飯が美味しい!そして安い!
特にスープ、色んな野菜が煮込まれていて、日本人の口にもよく合います。
「Gospoda Koko」店内は薄暗いですが、家族連れなど賑わっていました。
量が多いので、頼みすぎには注意です。
ビールも飲んで2人で1500円弱。スープが激ウマです。

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「Gospoda Koko」でポーランド料理を満喫

 

アウシュヴィッツ強制収容所

翌日はクラクフからオシフィエンチム(ドイツ名:アウシュヴィッツ)へ
クラクフから 60kmのところに位置し、 個人で列車やバスを使っていく方法も考えましたが、今回は日帰りツアーに参加。
朝ホテルまでドライバーさんが迎えに来てくれる。
大きめのバンで、何組かピックアップをしてから所要時間1時間くらい。
現地に着いてから、ガイドさんと合流し中へ。

「負の世界遺産」として知られ、ナチス党によるホロコーストの象徴とされる収容所で、罪のない大量のユダヤ人が虐殺されました。
写真や資料がたくさん残されており、いろいろ考えさせられることの多い場所です。

入り口右手地下に有料のお手洗いがあります。売店もあります。

収容所内部はガイドの誘導にしたがって見学します。
英語ガイドだったので、全て理解はできませんでしたが、ガイドの女性の感情がこもった説明が印象的でした。

 

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「ARBEIT MACHT FREI」(働けば自由になる)のアーチ

「B」の文字が反対になっており、囚人たちのせめてもの抵抗だったといわれる。

 


フラッシュ・三脚を使わなければ基本的にカメラ撮影も可能です。ただし、遺髪の展示など、何箇所か撮影が禁止されている箇所があります。
他の観光地と違い、たくさんの方が非業の死を遂げられた場所なので、
途中で具合が悪くなる方もいるそうです。

 

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ガス室死の壁、言葉になりません

 

3km先にあるビルケナウ収容所までは無料のシャトルバスで向かいます。

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収容所へ向かう道

第二次世界大戦中、この鉄道で終点まで運ばれて生きて戻れた人は、ほとんどいません。すし詰め状態の列車でアウシュビッツに運ばれた人々は、到着後すぐに労働できる者とできない者に振り分けられ、絶望の日々を送ることとなります。
過酷労働だけでなく、人体実験など、同じ人間がしたこととは思えません。

 

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何人もの労働者の寝床
今回ツアーに参加してみて、子供の頃に教科書で習ったこの出来事も、実際に現地を訪れると想像を絶する残酷さを目にすることとなります。
 
欧州1ヶ月周遊の旅、vol.14へ続く。